「この人はもう乙女ではないと感じる時は?もう乙女ではない年齢は?」と言う話が女友達の間でよく話題になる。具体的な年齢を言う人は意外に少なく、女子の目は鋭く、微に入り細にわたる意見が出る。私は、髪の艶ではないかと答えた。長い髪を自慢気にかきあげていた美人が、結婚した途端、バッサリ切ったりする。もう髪の毛どころではないのかもしれない。あるいは、エスカレーターで、前に乗っている女性の髪の毛が艶やかだったら、彼女が髪の毛にまで神経を配っているのがわかるが、ぱさついた髪だと、乙女ではないとハッキリ感じる。美容院に行く回数を減らしているか、カットだけで、トリートメントなどのケアをしていないのだろうと、髪を見ればすぐにわかる。目元のしわだとか、体重計だとか、前から見ただけで見抜けるものではない。女性の乙女度は髪に出る。手間のかかるヘアスタイル、艶やかな髪は、乙女のシンボルである。その女性が乙女としての自分よりも、生活者としての時間に追われると、たちまち、髪は傷み、その事実は隠せないものとなって現れてしまう。



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